リール

15アルデバランを6年越しに初めてオーバーホールしてみた

おはこんばんちわ、namimoriです。

リールのメンテナンス、もしくはオーバーホール。

長くリールを使うためには欠かせませんね。

というのも最近シーバス釣行に行った際に使用していたスピニングリールが急に巻きが重くなってしまって使い物にならなくなった、といったことがありました。

そのスピニングリールは自分の知識や技術程度では症状を改善させることが出来なさそうでしたので、購入した釣り具屋さんを通してメーカーにオーバーホールに出しました。

と、この出来事で気になったのが手持ちのベイトリールに関してでした。

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6年前に購入した15アルデバラン

私がバス釣りを本格的に始めるきっかけとなった初めて購入したベイトリールが15アルデバランです。

釣り始めて色々な釣り方をするのに使って、沢山のバスをキャッチさせてくれた相棒です。

晴れの日も雨の日も、なんなら台風前後の悪天候にまで持ち出して夢中でバスをコイツと追っかけまわしてきました。

見た目はボディの樹脂部分が欠けてたりもしますが、そんなことも気にならなくらい使いやすくて今現在でもメイン機の一台として活躍してます。

が、購入してから実は一度もオーバーホールに出しておらず、自分で分解したこともありません。

リールを使ってるうちに違和感や故障が出てきたらオーバーホールに出せばいいや、と普段から使用後に軽く洗って乾燥させてからオイルやグリスを差す程度のメンテに留めて使い続けていました。

それでも、普段から軽くメンテし続けているだけでリールに目立った不具合が出る事もなく(自分が気が付かないだけで巻き感が徐々に変わっているという可能性は十分にありますが)、魚を十分に獲れる性能は維持し続けてくれています。

ただ最近リールの故障が他にあったのを受けて、構造が簡単そうなベイトリールなら軽くバラして内部にグリス塗るくらいはやっておいたほうが良いかなと思って実行することにしました。

とりあえずベイトリールのメンテナンスをしている動画やブログを漁った

まずベイトリール内部の機構などに対して全く知識が無かったので、最初はYouTubeなどでベイトリールを分解している動画を観たり、細かく説明しているブログなどを読み漁りました。

次に、アルデバランを分解する前に手持ちのバスワンXTを練習台として軽く分解してみました。

すると、シマノのベイトリール内部の構造に関してなのですが、基本的な構造はシンプルで、大きな枠組みは基本的にほぼ一緒なんだなぁという事が分かりました。

これなら15アルデバランも軽く分解するくらいなら自分で簡単に戻せそうだと分かったので、実際にリールのオーバーホールに挑戦してみることにしました。

オーバーホール前にやること

まず15アルデバランをオーバーホールする前に、事前に水で軽く洗い流して細かいほこりやゴミを取り除き乾燥させておきます。

それと分解するための最低限の工具も用意しておきます。

用意した道具

  • Weraのプラス精密ドライバー0番・00番
  • 10mmのメガネレンチ
  • モンキーレンチ
  • ステンレスのトレー
  • 綿棒
  • パーツクリーナー
  • シマノ純正グリス、ACE-0、ACE-2
  • 使い捨ての筆

まず最優先で用意したのは10mmのメガネレンチとプラスの精密ドライバーです。

特に精密ドライバーに関してはweraの0番と00番が必要だったので購入。

このweraのドライバーは色々な方がおすすめしていたのもあり、ネジ山を絶対になめさせたくないので入手しておきました。

また、工具が入っているステンレスのトレーは、リールをばらしたときにパーツが無くならないようにするために役に立ってくれるので、こちらも準備しておきます。

あと写真には載っていませんがモンキーレンチ、綿棒、パーツクリーナーも用意します。

さらに、

また、内部のグリス抜けはしているだろうと思ったのでシマノ純正のグリスを用意しておきます。

ACE-0はワッシャー用、ACE-2はギア類に塗布するために購入しておきました。

グリスの塗布ヵ所に関するメーカーの参照ページはこちら

ついでに用意できるなら、グリスを塗るための使い捨ての筆があると良いかと思います。

いざリール分解作業へ

サイドカップとスプールを取り出す

最初にいつも通りサイドカップを開けて、中のスプールを取り出しておきます。

ここはオイルをマメに差したり掃除したりしているので全く問題なさそうです。

ハンドル周りをパパッとバラす

次はハンドル周りをパパっとバラしていきます。

左上から右に向かって固定ボルト、リテーナー、ハンドル固定ナット(10mmのメガネレンチはここで使用します)、写ってませんがハンドル本体、左下のスタードラグ、スタードラグバネ、スタードラグ固定ナット(その下にスタードラグスペーサー)、ドライブギア座金、と並んでいます。

スタードラグ固定ナットは軽く締められて固定されているので、別途用意しておいたモンキーレンチで最初だけ少しだけ緩め、後は指でクルクルと回して外します。

パーツを再度組付ける際に順番が分かりやすくなるので、ステンレスのトレーに各パーツを外した順番に並べておきます。

ここで写真を撮っておくとメモ代わりにもなりますし、最悪写真を取り忘れたらリールを購入した際に一緒についているリールの分解図を見ればなんとなくなら組付けられます。

ただパーツの分解図では絵が小さくてパーツの組付け向きが分からなくなる可能性があるので、写真で記録しておく方が基本的には良さそうです。

ハンドル周りまでバラした状態がコチラです。

ここからメカニカルブレーキも取ってからボディの分解に移ります。

ボディの分解

ボディの分解はサイドカップの逆側がネジで止められているので、用意しておいたweraのプラスの精密ドライバーの0番と00番でヵ所ごとに緩めていきます。

どの位置からどのネジを抜いておいたかわかるように抜いておくと、組付けの時に迷わないのでこれもまた並べておきます。

ちなみにネジには緩み止め剤が塗られ非常に硬く固定されているので、力を入れて回しやすいweraの精密ドライバーは非常に便利でした。

ネジを回すときのコツはドライバーの先端をネジ山にしっかりグッと押し付けながらゆっくり力を入れて丁寧に回すことです。

こうすることでネジ山をなめることなくスムーズにネジを回して抜くことが可能です。

ネジがすべて抜き取れたら、ドライブギア軸を上に向けながらゆっくりボディカバーを引き抜きます。

6年未開封のギアボックスの中身は・・・

とうとう6年越しに初めてギアボックスの中身とご対面。

いざ!

お?

なんか思ったより迫力がありませんなぁ・・・。

もっと黒ずんでたりベッタベタなのかと期待していたのですが。

とりあえず一番目立っているドライブギアをドライブギア軸からを取り外してみる事に。

これはドライブギア周りにワッシャーなどが一緒についているので優しく引き抜いてあげます。

すると・・・。

うえぇ、なんじゃこりゃ。

ドライブギアを触った指先が黒く汚れてしまいました。

古くなったギアオイルや汚れのカスが溜まっていたようです。

とりあえずドライブギア周りのパーツを並べてみる事にします。

とりあえず簡単にパーツを並べてみました。

左からスタードラグ板、ドライブギアと内部にスタードラグ座金(ワッシャー)、ストッパーギアとその上にスタードラグ座金の順で並んでいます。

特にドライブギアとストッパーギアは黒く汚れているのが見て取れます。

さて次は残りのパーツもみてみましょう。

なかなか全体的に黒ずんでいますね。ここからとりあえず右上のピニオンギアのセットを抜き取ってみます。

ピニオンギアとそれを支えるクラッチヨーク、左右のクラッチヨークバネが一緒に抜き取れますのでこれもゆっくりと抜き取ります。

こちらもなかなかな黒ずみ具合です。

今回の分解はとりあえずここまでにしておきます。

これ以上分解するとなると部品を何処かに飛ばしそうなので、また勉強してからにしておきます。

ギア類を抜き取った後はギアボックス内部を綿棒で軽く汚れを取っておきました。

そしたら次は、ギア類の黒ずみをパーツクリーナーを使って綺麗にしてしまいましょう。

ギア洗浄作業

まずドライブギア周りを綺麗にしておきます。

ドライブギア周辺のパーツではドラグワッシャーと樹脂素材っぽいスタードラグ板を取り外しておきます。

パーツクリーナーを金属製のパーツ類以外に使用すると見事に溶ける可能性があるので、金属パーツに絞って洗浄するためです。

最初に洗浄したのはドライブギアとストッパーギアです。

バルクラインのケースが丁度いい感じのサイズ感だったので、その中にパーツクリーナーと共にぶち込んで軽く振ってみます。

いやぁ、さすがに6年物の汚れとなると見ごたえがありますね。

みるみる黒い汚れの塊が取れていきます。

この作業を2~3回繰り返して少しずつ汚れを取り除いていきます。

それがすんだら同じ要領でピニオンギアも同様に洗浄します。

こちらもなかなか・・・。

気持ちよいくらいに黒ずみが取れていきます。

ドライブギア、ストッパーギア、ピニオンギアを洗浄した姿がこちら。

いいですねぇ。

完璧には黒ずみは取れませんでしたが、まぁこれだけ取れたら十分でしょう。

ドライブギアのギア山をザッと見てみたところ、ギア欠けなどは目視できる範囲では見当たりませんでした。

6年間だいぶ無茶な使い方をしていたにも関わらず、ほとんどダメージが見えないのは凄いですね。

よっぽどシマノのギアに耐久性があるのかと感じました。

流石ギア屋さんは伊達じゃない。

おそらく顕微鏡レベルでギア山をみると多少欠けはあるのかと思いますが、普段使っている分には違和感やゴリ感はないので問題ないのかと思います。

ピニオンギアは多少黒ずみが残りました。

これ以上無理に黒ずみを取ろうとすると、ギア山にダメージがありそうだったのでやめておきます。

といっても最初に見たときよりかなり綺麗になってくれてたので、個人的には満足な結果となりました。

組付け作業

ギアボックスや各種パーツ類の洗浄が終わりましたら、組付け作業に移ります。

組付け作業時にはグリスを塗布する作業があるのですが、ギア類はACE-2をウォームシャフトギア、ドライブギア、ピニオンギアのネジ山周りに薄く塗布します。

ワッシャー類はあらかじめ綿棒で軽く綺麗にしてから、ACE-0をワッシャーの表面に薄く塗っておきました。

グリス類は基本的に硬めになっているので全体的に薄く広く伸ばすイメージで塗布しておくだけで十分だと思います。

あとは簡単で、ばらした順番と逆の順番でパーツを組み付けるだけです。

全体的に黒いので分かりませんが、最初よりはマシになったと思います。

それに内部の状態が把握できて少しでも綺麗に出来たので、その点だけでも満足いきました。

ここからボディを組み付けてハンドルも最後に取り付けます。

これで今回の作業は終了です。

次回以降はウォームシャフトとクラッチ周りまで分解してみたいと考えています。

グリス塗布後の巻き心地の変化は?

グリス塗布後のリールの巻き心地の変化に関しては、多少滑らかになったかな?といった程度の変化があったくらいです。

おそらく内部各所にあるベアリングがへたっているのではないかと思うので、洗浄・注油もしくは新品に交換をする必要がありそうです。

この点はアルデバランをまだまだ使うつもりなので、ヘッジホッグスタジオさんなどで適応するベアリングを購入するなどして後に交換してあげるつもりです。

後はもうちょっと分かりやすくするために、作業時の写真もしっかり撮っておくべきだったなと思ってます。

またリールの分解の記事は書いていくつもりですが、ひととおりオーバーホールをマスターできた際には総括して再び新しく記事にするつもりです。

もっと汚れてるのかとちょっと期待した度

サンキューベリーマッチ✌

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