ロッド

【シマノ】バスワンXT+166L-BFS/2をスモラバのジグストで使ってみた【インプレ】

おはこんばんちわ、namimoriです。

前回の記事でスモラバのジグストでバスを上手くキャッチできました。

これに味を占めて、

「スモラバのジグストをもっと使いこなせれば更に魚をキャッチできそうだな!ロッドもスモラバのジグストに使いやすそうなモデルを専用に導入してみるか」

と考え、今年の頭くらいからひっそり気になっていたロッドを購入してみる事にしました。

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バス釣り入門ロッドのベイトフィネスを購入した理由

そのロッドがこちらです。

バスワンXT+166L-BFS/2です。

シマノのバスワンXT+シリーズから発売されたベイトフィネスロッドです。

実はこのベイトフィネスの表記がある入門用モデルのロッドを購入するには少し足踏みしました。

というのも実は以前書いた記事で、ベイトフィネスロッドを使うなら上位機種を購入したほうがいい、といった内容の記事を書いていたからです。

その理由を簡単に挙げておくと、

  • ロッドのブレの少なさ・軽さ・感度・パワーやファイティング時の優秀な粘り
  • 最初から高性能のベイトフィネスロッドなら後から買い足す必要が無い
  • リセールバリューも期待できる

といった感じです。

それなのに何故わざわざ入門用のバスワンXT+のベイトフィネスモデルを購入することにしたのかというと、これは以前に購入した前モデルのバスワンXTに非常に良い印象があったからです。

以前に購入した前モデルのバスワンXT1610-2が思いのほか使いやすく、実はこれまでかなり出番が多くなっていて個人的に一軍レベルで使い込んでいるくらい気に入った、という経緯がありました。

前モデルのバスワンXTは購入前はそこまで期待していなかったのですが、実際の釣行で想像以上に使いやすかったのに驚いてしまい、今ではかなり惚れ込んでいます。

ロッドとしてはダルめな感じで決してシャキッとはしていないのですが、そこがマイルドな感じで個人的には使い勝手が良いのが気に入っています。

そこで新しく出たバスワンXT+にモデルチェンジしてから出たベイトフィネスモデルも、もしかしたら自分の想像以上に使いやすいかもしれない、と期待して購入しました。

さらに理由を付け足すとすれば、ベイトリールはできるだけ性能の良いモデルの方が使い心地が良いのは間違いないのですが、ことロッドに関しては自分が気に入るかどうかはロッドの価格帯に比例しないなぁという事を痛感したので、無理して高いモデルのロッドを購入しなくても安価なモデルのロッドでも満足できるんじゃないか、という下心もありました。

バスワンXT+166L-BFS/2のスペック

ここで今回購入したバスワンXT166L-BFS/2のスペックをみておきましょう。

  全長 テーパー 継数 仕舞寸法 自重 ルアーウェイト 適合ライン グリップ長 カーボン含有率
166L-BFS/2 6’66” F 2本 102cm 115g 3.5~10g 6~12lb 221mm 96.90%

気になるポイントとしてはメーカーのHPにも書いてあるのですが、BFSの表記のあるロッドはエキストラファストテーパーにセッティングしているといった感じの事が書いてあるのですが、スペック上の表記はただのファストテーパーという表記になっているところでしょう。

また、ロッドの自重も115gと入門モデルであるため仕方がないとはいえベイトフィネスロッドとしてはやや重めなスペックで、ロッドのカーボン含有率も96.9%と決して高い数値ではないといったところも目につきます。

実際に購入前にスペックだけみていましたが、重くて多少ダルさがある感じのベイトフィネスロッドなのかな?と予想していました。

バスワンXT+166L-BFS/2をみてみる

まずは今回購入したバスワンXT+166L-BFS/2の各部をみてみます。

バスワンXT+は前モデルから大分見た目が変わっており、ブラックをベースにゴールドの差し色が各部に入れられています。

ロッドのバットにはバスワンXT+のロゴと、バット部には各モデル名が記載されています。

バット裏面にはそのロッドのスペックが印字されているのですが、この文字が何故か微妙にかすれて少し読みづらいです。

ロッドはMADE IN INDONESIAです。

右上らへんのPEの表記の部分は既に少しかすれてそのうち消えそうな感じもします。

グリップはEVA素材のセパレートタイプになっており、上下でEVAの硬さが異なるという凝りようです。

メインで握るフロント側は少し柔らかめになっており、握りこむと指に自然な感じでフィットします。

キャスト時に握りこむリア部は硬めとなっており、しっかりと握りこんでキャストができます。

この価格帯でグリップの前後の硬さを変えてくるとか、結構なこだわりようです。

リールシート部にはシマノのCI4+を採用しています。

これまで上位モデルに採用されてきたCI4+が、とうとう入門モデルにも採用されるようになったかぁと感慨深いと同時に非常に嬉しいです。

フォアグリップは金色の装飾がされていますが、ルアーをシェイクしたりするときに溝に沿って人差し指をスッと置けるので、実用面でも使い勝手がいいですね。

バスワンXT+のカーボンは前モデルと同様、巻いてあるカーボンはむき出しになっています。

表面に傷が入ると結構目立つので、気になる方には少し辛いかもしれません。

ロッドの継ぎ目は前モデルにはなかった糸巻仕上げがされており、安っぽさが緩和されました。

地味ですが所有欲が満たされる良い改良です。

2本継のロッドなのでフェルールワックスを塗って継ぎ目のズレを防止しておきます。

実際にスモラバのジグストをメインに使って釣行してみる

前回からの釣果に味を占め、スモラバのジグストをメインに釣り歩いていきます。

スモラバを投げて着水してから任意の水深まで落ちるまでカウントして、ラインスラックをロッドの穂先で叩く感じでゆっくり巻いてきます。

と、新しいこのバスワンXT+でやっていたのですが、思ったよりティップがビヨンビヨンです。

最初はこの柔らかい感じが良いのかなぁ、と思ってたのですがロッドの反発が手元まで伝わるので余計に強くシェイクが必要な感じになります。

流石に長時間シェイクするので少し疲れそうだなぁと思いましたが、硬すぎるよりは腕への負担は少なくなるのかなぁと色々考えてみたり。

また、グリップは短めになっていて、私ですと肘までいかないくらいの長さなので、腕でグリップエンドのリア部分を固定しつつ細かいシェイクを入れていきます。

こんな感じで約半日ほどスモラバのジグストを続けていたのですが、このロッドに対する正直な感想は、

「このロッドの硬さはLというよりL+とかML-みたいな硬さがあるな」

といった感じでした。

ロッド自体にBFSの表記がされていますが、その用途に対してロッド自体に硬さが強めな手ごたえを感じます。

バスワンXT+166L-BFS/2に関してはエクストラファストテーパーに小径ガイドが多めについているという、専用のかなりこだわった仕様になっています。

が流石にベイトフィネスロッドとして使うには正直硬すぎる感触でルアーに細かい動きをさせ続けるのは疲労感が重なってキツイです。

さらに長時間ロッドを振っているとかなり気になってきたのは、ロッド自体の先重りが悪い意味でかなりハッキリと感じられてしまう点でした。

ロッドにかけられるコスト面からも仕方がないのかもしれませんが、特に軽いワームなどを扱うベイトフィネスではこのロッドの先重りはリールを付けた状態でもバランスが良くない感覚があり、かなり致命的なマイナス面だと感じます。

ロッド全体のバランスとしてベイトタックルらしい3/8oz程度の中量級の重さを扱う1610M-2あたりのモデルだと、この先重りも気になりにくいと思うのですが、ロッド操作や感度を重視して細かな操作を要求されるベイトフィネスの釣りでは正直言ってこの先重り感は辛いものがあります。

ただしこの先重りが全て悪い方向に向かっているかというと、考え方によっては良いようにも使えます。

この先重りはロッド全体ののダルさにもつながっている感じだったので、もしかしたらと思い小さめなクランクを投げてみることに。

どっかで拾った7g前後のクランクです。

これが見事にロッドと相性がよく、グッと適度にはいるティップにロッドのダルさが加わってかなり軽快な巻き心地です。

ガイドが小径なぶん遠投をするのは厳しいので近距離に投げ込む感じにはなりますが、かなりフィネス寄りなクランキングが可能です。

まだ試して無いですが、同じような重さの巻物なら大抵相性良く投げ込めそうです。

ベイトフィネスロッドとしてよりは、軽い巻きもの用にしても面白そうです。

ルアーの適正ウェイトは、やや重めの方が使いやすい

バスワンXT+166L-BFS/2でスモラバを使用していたのですが、適正ウェイトはどのくらいだったかなぁと釣行後に実際に測ってみました。

おおよそスモラバのジグストをメインで使用していたので、スモラバをフワフワできるようなウェイト設定を意識していました。

釣行中はほとんどの場面で自作のスモラバ+小ぶりのシャッド系ワームをほぼメインで使用していました。

上の組み合わせでは5.3gでしたが、実際の重さの範囲的には5~6gの間です。

このウェイトは一応ロッドが扱える適正範囲内のウェイト(3.5~10g)でしたが、多少問題もありました。

キャスト時の飛距離は必要十分で問題なかったのですが、ジグストをしている際にはルアーが軽すぎたのかノー感じになってしまい、頭でルアーの泳いでいるアクションとレンジをしっかりイメージしながらシェイクをして何とか使えてるかな?といった使用感になってしまいました。

釣行の最中に少しの間でしたが、トレーラーワームをさらに重くしてはどうだろうと考えて次の組み合わせでもジグストをしてみました。

トレーラーを比重が高めのクロー系ワームに変える事によって8.8gとなり結果的に+3.5g増量しました。

この重さでジグストをしてみると、しっかり手元にルアーの重さが乗っているのが分かり、クロー系ワームの形状で水の抵抗もあるおかげか、非常に扱いやすくなります。

フォールスピードが重さで少し速くなってしまうという感じがありますが、使用感はこのくらいのウェイトが丁度いい感じでした。

ロッドのルアーの適正重量が3.5~10gですが上限に近い方がハッキリと扱いやすくなり、おそらく7g前後からこのロッドで扱いやすいかどうかが、ルアーの重量や形状しだいでハッキリ分かれるかと思います。

魚とのファイト時はロッド全体でしっかり曲がる

肝心の魚が釣れたファイト時のロッドの様子ですが、これが思ったより頑張ってくれました。

魚のアタリがあると柔らかめのティップからベリー、ベリーからバットまでググッとしっかり全体で曲がって魚の動き吸収してくれます。

流石に上位機種のように魚が引いたときにバットパワーで思い切り巻き上げる、といった使い方は厳しかったですが、魚の動きに合わせてロッドをさばきながら焦らず足元まで寄せてキャッチすれば何も問題はありませんでした。

魚とのファイトから取り込みまでは、スピニングタックルを扱っている時に近い感覚です。

とにかく魚が掛かったら焦らず状況をみながらキャッチまで持っていくという事が必要になるロッドなので、入門用のバスロッドという意味では良いロッドなのかもしれません。

言い方を変えればベイトタックルらしいゴリ巻きはあまり向いて無い感じがします。

ちなみにこの後70cmくらいのファットボディなナマズも釣れたのですが、ロッドが限界を迎えそうなとんでもない曲がり方をしましたが、暴れるナマズを持ち上げる事ができました。

(正直ナマズを触るのが苦手なのでいったん陸にあげたかったんです・・・)

ロッドが曲がりやすい分、綺麗に曲げれば多少の無茶は効くようです。

ただしあまり無茶な使い方を続けとそれはそれで危ないかもしれません。

ベイトフィネスモデルだけど、ある程度妥協は必要かも

ということで今回は、バスワンXT+166L-BFS/2をスモラバのジグストをメインに使用してみての感想を書いてみました。

正直、バスワンXT+という入門用のロッドシリーズでベイトフィネスロッドができたという事は非常に嬉しい反面、手放しですべてが良いとは流石に言えませんでした。

ただし、ある程度バス釣りの経験がありロッドを使い込んできた釣り人なら上手くこのロッドの長所を活かせるのかもしれません。

逆に初めてベイトフィネスロッドが欲しいなぁという方は、やはりできるだけ上位のモデルを購入したほうがハッキリとベイトフィネスの釣りは楽しめるんじゃないかと思います。

私個人としてはせっかく手に入れた一本なので、いつでも使えるように車に積んでおこうかなと思います。

色々書いたけど、この価格帯としては間違いなく高性能です度

サンキューベリーマッチ✌

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