おはこんばんちわ、namimoriです。
以前書いた記事の中で今回紹介するロッドが発売されるのを密かに待っていたところ、ついに手に取ることができました。
今回はフェンウィック WCE510Y-CL-4Jの紹介・実際の使用感に関するインプレなどをしていこうと思います。
こんな人におすすめ
- グラスコンポジットのマルチピースロッドが欲しい
- 小型~中型のシャロークランクなどの巻物が好き
- できるだけグラス寄りのグラスコンポジットロッドがいい
- もちろん使いやすいロッドがベスト
- パートナーや家族にバレずにこっそり釣りに行きたい
WCE510Y-CL-4Jってこんなロッド
- 4ピースのグラスコンポジットロッド
- 巻物を中心に魚種問わず使用できるスペック
- ロッド重量のタックルバランスが良い
- ショートグリップでキャストの手数が多くなる
- グラスの配分が多めで、使用感はグラスロッド寄り
- バットがしっかり、ティップは柔らか、キャストはしっかり
- こっそり釣行ができる
- シャロークランクを巻くとかなり楽しい
WCE510-CL-4Jをみてみる
スペック
スペックは以下の通りです。
全長 | 5’10″(1.78m) |
標準自重 | 122g |
継数 | 4 |
仕舞寸法 | 56cm |
適合ルアーウェイト | 1/8-5/8oz(3.5-18g) |
適合ライン | 6-20lb |
アクション | MS(ミディアムスロー) |
仕様材料 | カーボン15% グラス85% |
ロッド全体
WCE510Y-CL-4Jは4ピースのマルチピースパックロッドです。
ロッドを収納するためのロッドケースが付属しており、そこにあらかじめ各ロッドパーツが収納されています。
WCE510Y-CL-4Jはグラスコンポジットブランクを使用したロッドです。
グリップは濃いめの茶色を、バットからティップまでは明るいオレンジカラーとなっています。
グリップ
グリップはシングルハンドでキャストするように短めに設定されています。
リールシートの裏側のグリップ面からはブランクスのオレンジカラーがみえます。
グリップエンドにはフェンウィックのロゴが入っています。
ブランク
ロッドを継ぐセクションが白くなっているのは、グラス繊維が使用されているからです。
ロッドのフィーリングをよりグラスらしくさせるためだそうです。
ロッドを継いだ際にはある程度この部分は露出しますが、白が全体のカラーのアクセントになってくれます。
継ぎ目の部分は中身がぎっしりと詰まっています。
ロッドを継いだり外したりする際には、空洞のブランクと比べて継ぎ目が力を受けてへこむことはなさそうです。
ロッドを継ぐ前には使用時のずれや脱着が楽になるようにロッド用のフェルールワックスをあらかじめ塗っておく事をおすすめします。
たまにこのようなワックス以外に蝋をおすすめされている場合がありますが、夏場など温度が高い場所に置いておくと簡単に溶けてしまうので、個人的には専用品がおすすめです。
ロッドがどうしても継ぎ目から抜けない場合は、ロッドエッグのようにロッドの固着を簡単に外せる道具などもあります。
ガイド
WCE510Y-CL-4Jに使用されているガイドは、口径の大きいダブルフッドのガイドとなっています。
ワールドクラスエクスペディションシリーズは、魚種問わず釣りができて、PEシステムなども使用できるようにこのガイドが採用されているとのことです。
ロッドケース
WCE510Y-CL-4Jに付属してくるロッドケースは、ベルベット調のソフトタイプとなっています。
取っ手が付いているので持ち運び時には便利です。
展開すると上から下にむけてグリップからティップのパーツをそれぞれ収納出来ます。
ロッドケースの大きさは約60cmほどでした。
仕舞寸法が56cmなので多少余裕をもって設計されています。
もしハードケースを使用する際には、布地のソフトケースのように多少変形して収納できるという事はないので、外寸や内寸などは特に注意が必要です。
実際に使用してみてインプレ
今回のタックルセッティング
今回使用したタックルデータは以下の通りです。
- ロッド WCE510-CL-4J
- リール 15アルデバラン
- ライン ナイロン12lb
私自身はこちらのロッドをバスロッドとして使用しました。
ロッドのバランスが良いので先重りを感じにくい
まずWCE510Y-CL-4Jを持ってまず思ったのは
ビヨンビヨンでちょっと先重りしそうなグラスっぽい感じだなぁ
といった感じでした。
そこで所持している15アルデバラン(自重約135g)をリールシートに乗せて振ってみると、重心が手前に寄ってロッドの先重り感がフッとなくなりました。
ベイトリールの中でも軽量級のアルデバランを乗せて、タックルバランスが取れたのは正直驚きでした。
というのもグラスコンポジットロッドは複数本所持しているのですが、ここまで軽量級のリールとバランスがとれたものは初めてだったからです。
軽量級のベイトリールでバランスがしっかり取れているので、もう少し重めのベイトリールなら更にしっかりと安定したタックルバランスがとれそうです。
グラスコンポジットロッドとしては、かなりリール装着時の重量バランスが考えられてるロッドだと思います。
ショートグリップで手返しよくキャストができる
WCE510Y-CL-4Jはショートグリップが採用されています。
上の写真のように肘関節まで届かないくらいの長さなので、片手で自由自在にキャストとロッドワークができます。
キャスト時、特にクランクベイトを巻くときには次々にポイントを狙ってキャストを繰り返すので、かなりテンポよくキャストを繰り返すことができます。
バス釣りで巻物をする際には手数を多くすることも釣果を得る近道になるので、どんどんキャストをできるのはかなりメリットになるんじゃないかと思います。
バットが程よく硬くティップが柔らかいのでキャストが決めやすい
WCE510Y-CL-4JのテーパーはMS(ミディアムスロー)となっています。
簡単に表現すると、程よくまがるM(ミディアム)、ロッド全体でよく曲がるS(スロー)の中間くらいのテーパーです。
WCE510Y-CL-4Jだと、カーボン15%・グラス85%が素材として使用されています。
おそらくバットを中心にカーボンを、その先のベリー~ティップにかけてグラスを中心に使用されていると思います。
特にルアーをキャストする際によくわかるのですが、ティップにしっかりとルアーのウェイトが乗って曲がるのに対して、バットはカーボンロッドのようにしっかりとしていてぶれる事がありません。
このためキャスト時にティップが多少ぶれたとしても、バットパワーでルアーの進行方向をしっかり決めることができます。
グラスの比率が多いグラスコンポジットロッドなのに、しっかりとパワーとキャスト精度が出せるということは、設計の段階からかなりロッドパワーや配分のバランスが考えられているんじゃないかと感じました。
また、ロッドに負荷がかかった際にはティップはルアーの動きに追従して曲がり、バットはしっかりと負荷に対応してくれます。
2021/06/06 追記
早速このロッドでバスが釣れてくれました!
バスとのファイト中はグラスらしいティップの柔らかさで動きに追従しながらも、バットパワーでしっかり魚の引きをいなしてくれます。
魚とのやりとりに安心感があり落ち着いて対応できるで、ファイト中も最高に楽しいロッドです。
マルチピースロッドなりのメリット
実は私自身は、マルチピースロッドを購入するのは今回が初めてでした。
一番驚いたのはロッド自体の使用感の良さでしたが、
このロッドに限らずマルチピースロッドの最大のメリットは、気軽に携行できてしまう点ですね。
特に釣りに行くのを気取られないように出かける時には、かなりのステルス性があると思います。
少し釣りに行きたいときに
「ちょっと近所出かけてくるわー」
って言いながらこっそり出かけて釣りが楽しめます。
近場に釣り場があるけど堂々と釣りに行きにくい方なら、マルチピースロッドは良い相棒になってくれるんじゃないかと思います。
実際に使用したルアー
今回はロッドを入手してから、一日中巻き物ルアーを中心に投げ倒してきました。
使用したルアーは以下の通りです。
それぞれ自分なりに感想を書いていきます。
シャロークランク
今回メインに使用したのがシャロークランクです。
こちらはまさにWCE510Y-CL-4Jに対してベストなルアージャンルとなりました。
キャストをしっかりと決めながら手数を増やせるので、今後もシャロークランクがメインになりそうです。
引き抵抗が抑えめなので、グラスコンポジットロッドとは全体的に相性は抜群です。
ティップが柔らかい分、ルアー自体の泳ぐ性能がモロに反映されるので使用するルアーは色々試す必要がありそうです。
個人的には一番下のラパラDT-4が一番巻き感が良かったです。
ミディアムダイバー
シャロークランクより潜行深度が深く設定されているミッドダイバーのクランクも使用してみました。
さすがにウイグルワートは引き抵抗の強さから快適ではないですが使えない事はない、といった感じになりました。
とはいえその下のワイルドピーナッツとワンエイトMRは割と普通に使用できました。
特に引き抵抗の抑えられているワンエイトMRは快適に巻くことができます。
WCE510Y-CL-4Jでミッドダイバーのクランクベイトを使用する際にはできるだけ引き抵抗が抑えられているものを使う方が良さそうです。
ミノー
ミノーはフローティングタイプとサスペンドタイプを使用しました。
クランクよりは抵抗は抑えられるので、巻いている感じはスルスルッと巻き切れる印象です。
ミノーのトゥイッチ程度ならティップをチョンと動かせばできますが、ジャーキングまでいくと流石にティップが曲がり過ぎてまともにアクションさせる事は出来ませんでした。
ミノーを使う際はただ巻きと軽いトゥイッチをメインに使用することになりそうです。
ベビートーピード
今回使用したルアーの中で唯一のトップウォーターがベビートーピードです。
こちらはただ巻きとトゥイッチをメインに使用しましたが、ルアー性能がそもそも優れているせいか快適に使用できます。
特にピンポイントで軽いトゥイッチさせるのがしっかりできるので、巻き以外の一点でネチネチさせる釣り方をしたい際には積極的に取り入れたいルアーです。
まとめ
今回は、フェンウィックのマルチピースパックロッド、WCE510Y-CL-4Jの紹介・インプレをしました。
携行性に優れたグラスコンポジットのマルチピースロッド、といった現行では中々珍しいロッドです。
使用感に関しては文句なしどころか、かなり優れたロッドだと感じました。
これから更に使い込んで気が付いたことがあれば、ちまちま更新していきたいと思います。
2021/10/08追記 ロッドを4か月ほど使い込んで感じたことを別の記事にまとめました。詳細は以下のリンクからどうぞ。
なんとか買えた度
サンキューベリーマッチ✌
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