おはこんばんちわ、namimoriです。
今回はシマノのバスフィッシングベイトロッド、バスワンXT 1610M-2の紹介・インプレをしていきます。
こんな人におすすめ
- 入門用のベイト用バスロッドが欲しい
- 一本で色んなルアーを扱いたい
- 出来るだけコスパが良いものだと◎
- ガンガンロッドを使い倒していきたい
バスワンXT 1610M-2ってこんなロッド
- シマノの入門用ベイトリール用バスロッド
- ロッドの重さが非常にバランスが良く扱いやすい
- ティップ(ロッドの先端部分)が柔らかめ
- バーサタイル性能が高く、扱えるルアーの範囲も広い
- ロッドのコーティングが最低限になっており、傷がつきやすい
バスワンXT 1610M-2をみてみる
スペック
バスワンXT 1610M-2のスペックは以下の通りです。
全長 | 6’10”ft(2.08m) |
テーパー | R |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 107.2cm |
自重 | 120g |
先径 | 1.6mm |
ルアーウェイト | 7~21g |
適合ライン ナイロン・フロロ |
10~20lb |
グリップ長 | 250mm |
カーボン含有率 | 88.5% |
本体価格 | 10,000 |
バスワンXT 1610M-2は2本継のベイト用バスロッドです。
1610Mという長さと硬さは(ロクテン)といったような呼び方をしたりする、ベイトタックルで扱えるルアーを幅広く扱えるものとなっています。
上機種でも1610Mというロッドの規格が採用されていることからも、メーカー側としても抑えておきたいポジションのロッドだと思います。
上位機種との目立った違いは、バスワンXT 1610M-2に適合するラインが10~20lbとなっているのに対し、バスワン以上の1610Mのロッドは8~16lbとなっている点がひとつ。
もうひとつはバスワンXT 1610M-2はロッドに使われているカーボンが88.5%と、昨今のカーボンロッドとしては比較的カーボンの含有量が少なめな点です。
ロッド全体
バスワンXT 1610M-2は2ピースのロッドとなっています。
ロッドが収納されている竿袋は簡易的なつくりですが、ロッドと一緒に付属してくるので購入後はこの竿袋だけですぐにロッドの持ち運びができます。
バスワンXT 1620M-2を一本に継いだ状態です。
黒色ベースに刺し色で銀色の装飾があり、シンプルながら統一感があり、なかなかカッコいいです。
グリップ
バスワンXT 1620M-2のリアグリップはセパレートタイプとなっています。
使われているグリップの素材はEVAです。
EVAはコルクグリップのように目抜けが無いので、メンテナンスフリーな面が嬉しいです。
特に、釣りを始めたばかりの方などがロッドを使い込んでいく事に集中できる、扱いやすいEVA素材のグリップは非常に向いていると思います。
リールシート
バスワンXT 1610M-2のリールシートはファイティンググリップType-Rというタイプのモノが付いています。
上位機種にも採用されている非常に手にフィットするタイプのグリップとなっています。
フロントグリップはしっかりとした造りで、リールの固定時にも指を添えやすくしっくりときます。
リールシートの裏面は上位機種のように手に伝わる感度を上げるためのブランクの一部が露出していません。
が、それ以上に持った時にしっくりくるので、こちらの方が好みな方もいるんじゃないかなぁと思います。
バット
バスワンXT 1610M-2のバットはロッド名とスペックが表記されており、さらにしっかりとしたコーティングがされています。
このロゴ周りだけ白色が多く使われて、カラーリングされています。
バットのコーティング
バットのコーティングはロゴの上部で途切れています。
というか、通常のロッドにあるようなコーティングが途中で無くなって、それより上にいくと巻いてあるカーボンが露出した状態になっています。
おそらく予算的にこんな感じになっているのではないか、と推測しています。
巻いてあるカーボンを指で触ると、カーボンの巻きで出来た段差がしっかりわかるくらいです。
こういった感じで、ガイドの固定部上下以外は巻いてあるカーボンが露出した状態になっています。
ロッドの継部
バスワンXT 1610M-2のロッドの継部は至ってシンプルです。
継部の余白が多いので、ロッドの抜き差しや摩耗で少し継部が削れたくらいでは実用面で全く問題なさそうです。
このロッドに限らず、2ピース以上のロッドは継部にワックスを塗って削れにくくしたり、ずれにくくした方がさらに長く使えるのでおススメです。
実際に使ってみてインプレ
予想以上に手元に重さを感じにくく、バランスが良い
バスワンXT 1610M-2を購入する前にスペック表をみていて気になったのが、ロッドの自重でした。
表記されているロッドの自重は120gと、最近のバスロッドとしては軽くはない部類に入ります。
が、実際に手にしてみるとリールを付けていない状態でも持った時のロッドバランスがいいのか、手元に必要以上の重さを感じないで操作できる感触があります。
ここにリールのバスワンXTを載せてロッドを持ってみると、しっかりとキャストしたり巻取りができるタックルバランスが出てくれます。
持った時の手に対するフィット感も良く、バスワンが入門用のバスタックルということを考えると、かなりコストパフォーマンスの良い組み合わせだと個人的には感じました。
また、そのまま使ってもタックルバランスが良く扱いやすいのですが、特に巻物を巻いている際などにはエンドグリップを脇に当てて固定するとさらに安定して巻き取れます。
ティップは柔らかめ
バスワンXT 1610M-2はカーボン以外のグラス素材などが11.5%使用されています。
そのせいか、ティップから先は特によくしなって曲がりやすくなっています。
上の写真は以前の記事でも載せましたが、クランクベイトを巻いている時のティップの曲がっている様子を撮影したものです。
このティップの入り方はグラスコンポコンポジットロッドなどに非常に近く、バスワンXT 1610M-2を扱うときの感触は、カーボンロッドというよりグラスコンポジットロッドを扱っている感覚によく似ています。
このロッドの性格的にはキビキビ打ち込んでいく撃ち物系ルアーよりも、グラスコンポジットロッドが得意とするような巻物系のルアーなどが向いていそうな印象です。
色々ルアーを使ってみる
バスワンXT 1610M-2がどんな感じのルアーが扱いやすいかを調べるために、自分が普段使っているルアーで使用感をみてみました。
重いルアーから順番にみてみます。
ラバージグ 20g(ラバージグ14g+ワーム6g)
ロッドの適合ルアーウェイトの上限が21gのところ、トレーラーと合わせて重さが20gのラバージグを使用してみました。
まずキャスティング時に関してですが、ティップに重みを感じますがキャストしにくいことは無く、狙ったところにルアーを投げられます。
キャスト後にラバージグを動かす段階になるとバスワンXT 1610M-2がバスロッドとしてはグラスが多く使用されているせいか、ルアーの重みにティップが負けている感じで、ロッドアクションからワンテンポ遅れてティップがラインを引っ張り上げる感じになります。
巻物ならバイトを絡めとるためにティップが柔らかいのは強みになりやすいですが、撃ち物のように自分の狙ったアクションをキビキビと出したい時には上限の20g前後のラバージグは扱いやすいとは言えなかったです。
もっとラバージグを軽くしてやれば、ティップが多少もたついてもアクションが出しやすくなるかと思います。
ラバージグとトレーラーで重さが15g前後の範囲で抑えてあげれば、ルアーが扱いやすくなるんではないでしょうか。
クランクベイト 15g
こちらは以前の記事にも書きましたが、デカピーナッツSRです。
バスワンXT1610M-2との相性は以前の記事でも述べた通り、ドンピシャで良い感じでした。
キャスト感も良く、巻いている際のティップの入り具合やロッドの感度や手返しもストレスなく扱えます。
デカピーナッツをよく使うよー、といった方なら結構満足して扱えるかと思います。
ソフトジャークベイト 9g
スーパーフルーク 9g(ワーム7.5g+ウエイテッドフック1.5g)も使用してみました。
9gの重さはロッドの適合範囲ですが、ルアーの重心やロッドの硬さの関係か、バスワンXT 1610M-2ではアクションを付けるのが少し難しかったです。
この手のソフトジャークベイトを軽めに扱うなら、もっと柔らかいMLクラスのロッドが無難そうです。
ただ、足元でチョンチョンと動かすくらいならできますので近距離で攻めるなら問題なく対応できるかと思います。
シャッド・クランクベイト 8g
重さが8gのシャッドとクランクベイトもそれぞれ使用してみました。
上記のルアーはどちらもバルサ製のウッドルアーです。
ルアーの適合範囲の下限が7gなので8gのルアーは適合ギリギリの重さです。
結果的に言うと、思った以上にストレスフリーに扱えました。
キャスト時の飛距離もしっかりと出て、巻き感もしっかりと感じ取れます。
これもバスワンXTのティップが比較的柔らかいというところが功を制しているのかと思います。
正直なところ、投げる前は流石に軽すぎて無理かなぁと考えていたのですが、意外なほど扱いやすかったのでびっくりしました。
シャッド 5.3g
今回のダークホース、重さ5.3gのシャッドです。
普通ならもっと柔らかいベイトロッドやスピニングタックルで扱うタイプのルアーです。
バスワンXT 1610M-2のルアーウェイトの下限が7gなので、適合範囲の重さより1g以上軽いです。
結果を言うとキャストには少しコツがいりますが、ほとんど問題なく扱えるレベルでした。
キャスト時にしっかりティップにルアーの重さを乗せてから振ってあげれば、全く問題ありません。
小さめのシャッドは霞水系だと出番も多いので、このレベルの重さのものを扱えるのは嬉しいですね。
適合するルアーの範囲は想像以上に広い
以上のように色々なルアーを使用してみましたが、ロッドのルアーの重さの適合範囲が想像以上にしっかりと幅広く扱えて、更に重さの下限を超えても扱う事が出来る事から、かなりバーサタイル性能は高かいと感じました。
バスワンXT 1610M-2は、一本だけロッドを持っていく、といった際にも問題なく活躍してくれそうです。
気になった点
流石に入門用のバスロッドということで、上位機種と比較して気になる点は正直多々ありますが、一点だけココはどうにかならなかったのかな、と思った点だけ挙げておきます。
巻いているカーボンが露出している部分がすぐに傷がついてしまう、という点です。
これが見た目だけなら問題ないのでしょうが、ここまで簡単に外側から擦った後や傷跡が残るという事は、外側がコーティングされているロッドと比較すると外から中に対してブランクがダメージを受けやすいんじゃないかな、と思ってしまうわけです。(実際には問題なかったとしても)
価格が価格なだけに文句を付けるような点ではないと思いますが、特にバス釣りを始めたばかりの方に所有感・満足感を持ってもらうためにも、できるだけ見た目に直結するロッドのコーティングは省かないほうが良かったんじゃないか、と思いました。
(個人的にはロッドはガンガン使ってしまうので多少の傷は仕方がないと考えているので、あくまで他の方が購入する場合の話です。)
入門用ロッドとは思えないくらいにしっかりした造りのバスロッド
今回はシマノのベイト用バスロッド、バスワンXT1610M-2の紹介・インプレをしました。
総合的な感想としては、想像以上に扱いやすく正直こだわりが無ければこれ一本でも十分バス釣りを楽しめてしまうくらいのクオリティに仕上がっているバスロッドでした。
価格もバスロッドとしては手頃な部類に入るので、気になる番手を一本ずつ揃えていくというのも楽しいかもしれません。
このロッド本当に入門用?度
サンキューベリーマッチ✌
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