おはこんばんちわ、namimoriです。
今回は、私がクランクベイトを投げる時にメインで使用している15ゾディアス170M-G(旧モデル)の紹介・インプレをしていきます。
現行モデルの20ゾディアスにも170M-Gという番手があるので、あくまで旧モデルの紹介・インプレになる事をご了承いただけたら幸いです。
ゾディアス170M-Gってこんなロッド
- シマノのグラスコンポジットのバスロッド
- シマノのバスロッドの中ではグラスの含有率がトップ
- グラスロッドに慣れてないと最初は重く感じるかも
- デカピーナッツ(15g)くらいの重さが相性が良い
- 巻物、特にクランクベイトの巻き感は最高
- 組み合わせるラインを使い分けると、ロッドの特性をさらに活かせる
170M-Gをみてみる
スペック
長さ | 7ft = 2.13m |
重さ | 140g |
適合ルアー | 7~28g |
適合ライン | 10~20lb |
カーボン含有率 | 39.40% |
170M-Gはグラスコンポジットという種類のバスロッドです。
ロッドに使用されているグラス素材というものが、カーボン素材よりも多く含まれているバスロッドです。
グラスがカーボンより多く含まれているため、ロッドの特性としてはカーボンがメインに使われているロッドと比較して曲がりやすく、クランクベイトなどの「巻物系」のルアーを使う際にその「曲がりやすさ」を活かしてバスのバイトを絡めとることができます。
スペック上の表記にはカーボン含有率が表記されており、その数値は39.4%なので、グラス素材の配分は60.6%となります。
このグラス素材の配分の量は、この記事を書いている時点で(2020年8月)シマノのHPに掲載されているグラスコンポジットのバスロッドの中では一番多く、現行の20ゾディアス170M-Gの53.7%をも超えています。
リールシート
ゾディアスで共通に採用されている樹脂素材CI+4の表記があり、グリップ周り全体が細めな印象です。
リールシート裏側はブランクが露出しているデザインです。
握った時にアタリなどを取りやすくするためのものでしょうが、ダル目な感触のグラスコンポジットのロッドに必要かどうかは謎です。
特にブランクが露出しているからと言って特別感度が良いかというと、別にそんなことはありません。
カーボンがメインで使用されている他の番手なら、感度の向上に一役買っているのかもしれません。
グリップ
170M-Gのグリップは他のゾディアスのベイトモデル同様に、EVA素材のセパレートタイプとなっています。
握り心地は良く、ロッド端のエンドキャップ側もそれほど太くないので、肘を当ててロッドを固定しながら巻いたりもできます。
バット~ティップ
170M-GのバットはハイパワーXという技術が採用されており、カーボンテープがグルグル巻きにされています。
バット~ティップまでしっかりカーボンテープが巻かれており、ロッドの強度もありそうで安心感があります。
実際に使用してみてインプレ
グラスロッドに慣れてないと最初は重さに戸惑うかも
170M-Gはグラスコンポジットのバスロッドです。
個人的にはすでにグラスロッドを所持していたので、実際に170M-Gを持った時は少し重いなぁと感じた程度でした。
これがグラスロッドを使ったことが無い状態で初めて持ったとしたら、かなりロッドの重さに違和感を感じたと思います。
各メーカーのカーボンがメインに使われているバスロッドの重さとしては、100g前後のものが多い中、それよりも40g程重い170M-Gを比較してしまうと最初はやはり戸惑ってしまう重さかもしれません。
とにかくクランクベイトが気持ちよく巻ける
グラスコンポジットのバスロッドは、基本的に巻物を使用することに特化していることが多いです。
170M-Gも同様に巻物、特にクランクベイトで使用するのが最も気持ちよく使えます。
特にストライクゾーンとなる重さは、ダイワのデカピーナッツ(15g)あたりで、本当に気持ちよくキャストと巻きの動作ができます。
使用するリールやラインのセッティングにもよるかと思いますが、比較的軽めな10g以下のクランクベイトをキャストするには、キャスト時にロッド全体の硬さが若干残るため正直なところ気を使います。
またキャストするルアーが20gを超えてくるあたりで、ロッドがルアーの重量に負け始めるのを感じてくるので、投げられはしますが気持ちよくはないです。
170M-Gのキャストするルアーのストライクゾーンとしては、12~18gの範囲内で納めると気持ちよくルアーを扱えるかと思います。
ラインの種類ごとに使ってみた感想
グラスコンポジットはグラスのダルさを残しながら、カーボンのコシも取り入れているので、使用するラインを変えるとロッドの特性と相まって使用感も変わってきます。
ここではナイロン・フロロ・PEをそれぞれ組み合わせてみたときの使用感を書いていきます。
ナイロンライン
ナイロンラインの特徴は、比重が水より少し重い程度でゆっくり沈み、伸縮性に富み良く伸び、フロロと比較して擦れには若干弱い、といった特徴があります。
170M-Gと組み合わせたときの感想としては、
- ルアーがほどほどに飛ぶ
- キャスト感は滑らかで気持ちが良い
- 比較的浅めのレンジを通すルアーだと気持ちよく巻ける
- 根掛かりをしてもラインとロッドの反発で大体外せる
- ラインが伸びロッドもしなるので、フッキングはラインを巻きつつロッドをしっかり引く必要がある
- 潜るタイプのルアーだと、水中の障害物にラインが擦れてすぐにラインが痛む
特に他の種類のラインと比較して、ラインがガイドを通った時の感触が一番いいのはナイロンラインです。
個人的には一日投げ倒すことが多く、キャストの気持ちよさが集中力を維持してくれるので、組み合わせるラインとしてはナイロンラインがメインとなっています。
リールはバスワンXTにナイロンラインの16lbを使用しています。
フロロカーボンライン
フロロカーボンラインの特徴は、比重がナイロンより重く水中に沈みやすく、ナイロンと比較して伸びにくく、擦れに非常に強い、といった特徴があります。
170M-Gと組み合わせたときの感想としては、
- ルアーの飛距離はナイロンと比較して若干落ちる
- キャスト感はラインの硬さで少しギクシャクするのを感じる
- 中層~下層のレンジの引き抵抗の強いルアーも巻き切れる
- 根がかりするとフックが深く刺さり気味で要回収機
- ラインが伸びずロッドがしなるので、巻き合わせで大体フッキングが決まる
- 潜るタイプのルアーだと、ラインが沈んで狙ったレンジを引きやすく摩耗にも強いので扱いやすい
フロロカーボンラインを使用した時に一番利点に感じたのは、巻き合わせでフッキングが良く決まる点です。
伸びが無いという特性が、良く曲がる170M-Gとお互いのネガティブな部分を打ち消し、バスの弱いバイトまでしっかり絡めとってくれます。
バスの動きが徐々に鈍ってくる冬~の時期などでは、特に活かせる組み合わせだと思います。
PEライン
PEラインは、水に浮き、他のラインと比較してもほとんど伸びず、擦れにあまり強くなく、感度がとにかく良い、といった特徴があります。
また、ショックリーダー(PEラインの先につけて衝撃や擦れを和らげるためのライン)としてナイロンやフロロを組み合わせて使うことが殆どです。
170M-Gと組み合わせたときの感想としては、
- ルアーの飛距離は抜群でよく飛ぶ
- キャスト時にはガイド通過時にPE特有の音がするが、実用上は特に問題なし
- ショックリーダーに組み合わせるライン次第で、表層~下層までルアーを巻き切れる
- 良く飛ぶ分キャストで遠投しがちなので、根掛かりするとオカッパリだと回収が難しい事が多い
- ラインが全く伸びずロッドがしなるので、組み合わせるラインにもよるが巻いてるだけでフッキングが大体勝手に決まってる
- ショックリーダーの長さをしっかりとらないと、PEが水中の障害物と擦れてぶちぶち切れるので注意が必要
PEラインは飛距離や感度が欲しい時に組み合わせます。
バス釣りだけでなく、近距離を打っていくボートシーバスなどにも相性が良いです。
トップウォータールアーを使うなら、フッキングの決まりやすさを活かせるPEの直結を使うのも全然アリです。
ダルさを楽しめるグラスコンポジットなバスロッド
今回は15ゾディアス170M-Gの紹介・インプレをしました。
この価格帯でも珍しい仕様のロッドで使用感も非常に良いロッドです。
ちなみに現行の20ゾディアスは1ピースモデルと2ピースモデルがありますが、それぞれグラスの含有量が結構違うので、購入時にはよくスペックを見ておいた方が良いかと思います。
クランクベイト巻くのが楽しすぎ度
サンキューベリーマッチ✌
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